葉月秘知 Haduki Pichi

基礎設定
種族:人間堕ち妖精果物:桃
住み:屋御市 生成方法:プリーツスカートのポケットから発生させる
一人称:私/あたし(私たち)
二人称:あなた/下の名前呼び捨て(あなたたち)
三人称:あいつ(あいつら/みんな)
※ルーベに対して「お前」と呼ぶ ■■■に対して「なっちゃん/あの子」と呼ぶ
詳細設定
元々は桃の妖精。詳細はピチの項目を参照。果物生成方法について
スカートのポケットには何個かストックがあるのか、それとも随時何かしらのきっかけで発生させているのか、人間堕ち前はとにかく「使えそうな妖精」に桃を分け与えていた。食べた桃には一定期間相手の妖精に言うことを聞かせる能力が存在する。
しかし、人間にその力は及ばず、驕り高ぶっていた彼女自身も人間堕ちするまでその事実に気付くことができなかったようだ。
性格について
人間堕ち前は自分が誰よりも正しいと思っており、自己顕示欲の高さが見受けられた。しかし、人間堕ち直後、性犯罪者たちに目をつけられ壮絶な体験をするようになり自尊心が日に日に削れていった。
下界にて毎日のように歪んだ欲望をぶつけられたピチはかつての全能感とのギャップに苦しみ、幼き思い上がりを激しく後悔するようになった。
普段は朝から"彼ら"の元へ「出稼ぎ」という名の身売りに出掛け、慰み者となることで生計を立てている。深夜になると"彼ら"のうちの一人から与えられた家に帰り、誰が父親かも分からない一人娘の寝顔を見て安堵と絶望を感じ床に入る。
彼女にはかつて高カーストのリーダーだった面影はもう無い。名前も"彼ら"に漢字をあてられただけのもので「秘密を知る」存在とはほど遠い。
元々、妖精時代の頃から性格故に彼女を真に慕う者はほとんどいなかったが、一部の崇奉者や旧友は直接コンタクトと取ろうとしないまでも今もひっそりと彼女のことを気にかけているようだ。勿論、現在の秘知がそれを知ることはない。
余談だが元あったハート形の羽は"彼ら"に凄惨に毟られた後、自身が決別のために丁寧に引きちぎった。
人間堕ちした理由について
高カーストのリーダーとして君臨して100年以上が経過し、ピチの生活には何も不自由がなかった。なんでも自分の都合のいいように世界が動く。好きなことはなんだって自由にやれるし、嫌なことを嫌と言えばなーんにもしなくていい。妖精界の全てを掌握した彼女は変わり映えのない日常に飽いてしまった。ある日、ピチは雑魚妖精共に葉で扇いでもらっているときにひらめいた。「あたしなら下界だって簡単に掌握できるんじゃないかしら?」
その後、彼女は誰にも相談することなく妖精界を去った。下見さえせずに人間堕ちをしたことに後悔したのはその直後である。彼女は気が付けば暗い倉庫の中にいた。
数年後、幾度とない妊娠・流産の果てに片羽の妖精を出産した。自分を先入観なしに見てくれるのは妖精界下界含めこの子だけである。ピチ改め葉月秘知は娘を何としてでも守り抜くことを決意した。
ピチが失踪した後、高カースト妖精たちは自らの立場が崩れるのを恐れ失踪自体を隠蔽した。この事実を低カーストは知らないが、失踪と同時期にパーシモによって出された人間堕ち禁止令から何かを悟った者もいるようだ。妖精界は現在も変わらずピチへの空っぽの忠誠心で治安が維持されている。
